勤怠管理の裏情報を知ってしまったこと

労働基準法に違反しているとわかっていながらも、それを言い出すことができなかったのは、私がまだ高校生のアルバイトだったからでした。これは、私が高校2年生のときに、働いていたアルバイト先での出来事です。私がアルバイトをしていたのは、地元でチェーン展開をしているイタリアンレストランでした。レストランと言っても、高級な料理を提供しているわけではなく、どちらかというとカフェのような、地元の方々にも親しみを持っていただいている町のレストランでした。そんなレストランの私の働いていた店舗では、オーナーシェフの他、正社員として働いておられる専属シェフが3名と、派遣社員として働いておられる方が1名、そして私のようなアルバイトとして働いているウェイトレスが5名いました。

この中で、派遣社員とアルバイトは、シフト制で日替わりで勤務していたものの、オーナーシェフを含む、正社員の方々は、ほぼ毎日のように勤務されている状態でした。私が一緒にシフトに入っているときも、休憩をとっている様子はほとんど見かけたことはなく、いつもキッチンに立っている姿しか見たことがなかったのです。そんな私の働いていたレストランには、手書きで記入するタイムカードがありました。個人で1枚ずつ配布されていて、1ヶ月の間そのタイムカードに、出勤時間、休憩時間、退勤時間と、自分たちで書き込むようになっていたのです。そのため、私も出勤するたびにそのタイムカードに記入をしていました。しかしこのとき、必ずシャープペンシルで書くようにと言われていたのです。私は何故ボールペンではいけないのかと、疑問に感じたことがあったものの、言われるがままにシャープペンシルで記入をしていたのでした。

しかしあるとき、私はこのレストランの勤怠管理の裏情報を知ってしまったのです。なんとそれは、オーナーシェフが正社員の方たちのタイムカードを書き換えているということでした。派遣社員の方やアルバイトである私たちは、時間給だったため、タイムカードを書き換えれば給料に違いが出てしまいますが、正社員の方々は月給のため、何時間働いていても給料は変わりません。そのため、オーナーシェフは必要なだけ働かせて、あとはタイムカードを書き換えることで、労働時間のつじつまを合わせていたのでした。私はこれを知ったとき、このレストランが労働基準法に違反していると気がついたものの、高校生だったために、指摘することができませんでした。

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